俵万智さんは、ご存じのとおり「サラダ記念日」で注目され、現在も精力的に作品を発表されている有名な歌人です。
ご紹介する歌集「生まれてバンザイ」は、2010年に発刊され、2003年に出産された息子さんの妊娠~幼児期までを歌ったものが中心になっています。
これがもう、母としては涙せざるを得ない・・・!
当時、乳児だった子どもを抱っこひもに入れ、赤羽の「子どもの本 青猫書房」さんに伺いました(とても素敵なお店なので、おすすめです!)。
きれいな表紙とタイトルが気になり手に取って開いてみたら、その場で胸がいっぱいになってしまい涙が・・・落ち着いてからレジに直行しました。
手になじむ大きさと優しい表紙。
3編だけご紹介します。
夕飯はカレイの煮つけ 前ぶれを待ちつつ過ごす 時のやさしさ
記憶には残らぬ今日を生きている 子にふくませる 一匙の粥
振り向かぬ子を見送れり 振り向いた時に振る手を 用意しながら
自分と子どもに重ね合わせ、また未来の子どもを想像しながら、目頭が・・・!
子どものそれぞれの成長段階で、また子どもが手を離れた後も、読み返しては当時の気持ちを思い返したい、宝物のような歌集です。
この3編以外にも胸にくる歌がたくさんあります。続きはぜひ本書で!
リンク
妊娠・出産・育児の情報サイト | ゼクシィBaby
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