2021年10月1日、令和4年4月入園のための「保育施設利用のてびき」の配布が開始されたさいたま市。
それに合わせて「地域型保育事業(小規模保育園等)」の卒園後の預け先について、新しい情報がさいたま市Webサイトで情報発信されています。
この記事は2021年度の速報版です。最新情報は「預かり年齢が2歳までの保育施設の卒園後の預け先について(さいたま市Webサイト)」をご確認ください。
「地域型保育事業(小規模保育園等)」とは
この記事のタイトルで「小規模保育園」としていますが、今回対象となるさいたま市の「地域型保育事業」は以下の3種の施設です。
施設の種類 | 定員 | 職員配置(保育従事者) |
小規模保育事業 | 6~19人 | A型 全員が有資格者 B型 2分の1以上が有資格者 |
事業所内保育事業 | 19人以下 (従業員枠+地域枠) | A型 全員が有資格者 B型 2分の1以上が有資格者 |
家庭的保育事業 | 3人~5人 | 家庭的保育者(市が行う研修を修了した保育士等) 及び家庭的保育補助者 |
地域型保育事業とは、認可保育所よりも少人数の単位で、0歳児から2歳児までのお子さんを対象にきめ細かな保育を実施する市の認可事業です。施設の整備や運営に関する基準、給食の提供、保育料などは基本的に認可保育所に準じています。
地域型保育事業 卒園後の預け先について(さいたま市Webサイト)より
「認可保育所」ではないのですが、認可保育所に準じる園で、利用のためには認可保育所や認定こども園と同じようにさいたま市に申請をします。
「地域型保育事業」は2歳児クラスで卒園となるため、卒園後も引き続き保育を希望する場合は、再度保活をする必要があります。
参考:さまざまな保育施設の紹介(さいたま子育てWEB)
「地域型保育事業」卒園児優先申込みの対象者
以下に該当する地域型保育事業の利用者は、卒園する年度に一部の施設を対象とした「卒園児優先申込み」をすることができます。
- 地域型保育事業(小規模保育事業、事業所内保育事業、家庭的保育事業)に在籍し、年度末に卒園予定の児童
- 在籍基準日:8月末日
- 市外在住の児童は対象外
- 事業所内保育事業は、地域枠の児童のみ
「地域型保育事業」卒園児が優先希望できる施設
「地域型保育事業」卒園の年度に優先希望できる施設は以下です。
- 現在利用している地域型保育事業が設定する連携施設
- 送迎保育ステーション(大宮・浦和・武蔵浦和)の利用対象幼稚園
- 市が指定する幼稚園・認定こども園(1号)
- 市が指定する公立保育所
最新の対象施設一覧は「預かり年齢が2歳までの保育施設の卒園後の預け先について(さいたま市Webサイト)」に掲載されています。
なお、連携枠を超える申込みがあった場合、施設が内定者を決定したり、さいたま市が利用調整を行います(施設により)。
2021年度は「送迎保育ステーション」「市が指定する幼稚園・認定こども園(1号)」への優先申込みが行われましたが、2022年度は公立保育所への優先申込みも行われる予定とのこと。
「地域型保育事業」卒園児優先申込みのスケジュール(予定)
「地域型保育事業」卒園児の優先申込みについて、以下のスケジュールが予定されています。
7月中旬 | 卒園児優先申込み案内の配布 対象者に現在利用している施設を通じて申込案内を配布 |
8月中旬頃 | 卒園児優先申込み受付期間 現在利用している施設を通じて申込書を提出 |
9月下旬頃 | 卒園児優先申込み結果通知 |
10月中旬頃 | 通常の保育施設利用申込み受付期間 「卒園児優先申込み」で申込みできない施設を希望する場合や「卒園児優先申込み」で内定とならなかった場合は通常の利用申込みをする |
7月中旬に案内配布、8月中旬に受付締なので、けっこうタイトなスケジュールです。
「優先希望できる園に申し込むか、優先園でない園にするか」「優先園に申し込むならどこにするか」など、悩みどころかと思います。
「地域型保育事業」卒園予定の方は、早めの情報収集が必要ですね。
なお、10月に「卒園児優先申込み」できない園を申し込む場合、これまで同様、「地域型保育事業」の卒園予定者は加点がつくので、他の3歳児クラス入園・転園希望者よりは有利になります。
さいたま市は幼稚園との連携を強化・拡充
2021年6月末、さいたま市私立幼稚園協会とさいたま市が連携協定を締結しました。
親の働き方が変わり、足りない保育園、逆に園児が少なくなる幼稚園。
「働きながらでも幼稚園を利用できる環境を整え、選べる子育て環境を創出」をうたい、今後も幼稚園との連携が広がっていくものと思われます。
上にも記載した「送迎保育ステーション」も、幼稚園(2021年10月現在、対象4園)に送迎するものです。
保護者の考えによりますが、「地域型保育事業」卒園後は幼稚園という選択肢も広がっています。
「認定こども園」「さいたま市子育て支援型幼稚園」については→幼稚園(さいたま市Webサイト)
まとめ
今回は、さいたま市の「地域型保育事業」卒園後の預け先についての最新情報をお伝えしました。
近所に小規模保育園ばかりできて3歳児クラス以降どうなるの?とお悩みの方もいるかと思いますが、小規模保育園卒園者への対策は拡充されています。
あえて小規模保育園に入園してアットホームな環境で保育し、加点をつけて、0歳1歳児クラスでは入園が叶わない人気園に3歳児クラスで入園する、という戦略を練る人もいるでしょうね。
選択肢が増える分悩むこともありますし、家の近くの園に入園できるか、行きたい園に入園できるか、というと保証はありませんが、選択肢が広がるのは良いことかと思います。
参考: 地域型保育事業 卒園後の預け先について(さいたま市Webサイト)
お気づきの点がありましたらコメントいただければ幸いです