2023年6月、公立保育園半減化計画の続報が出てきました。過去お伝えしてきた以下の記事の続報になります。
この記事は、2023年6月の速報版です。変更の可能性もあるのでご了承ください。続報も記事にしていきます↓↓
今回は、さいたま市の公立保育園の再編計画、民間移管等各園の具体的計画案、いつからか、今後の保活で民営化予定園を避ける傾向は出てくる?(不安軽減材料あり)、パブコメ(市民の意見)募集【2023年7月3日~8月4日】について、お伝えします!
さいたま市公立保育園には今後4種の再編計画
現在あるさいたま市の公立保育園には、今後4種の道(再編計画)があります。
- 基幹型公立園
- 一般型公立園
- 民営化(民間移管)
- 統合・廃止
2022年2月の最初の段階でこの計画は公表され、統合・廃止については2022年9月の段階で先行して具体的計画が出ていました⇒前記事参照
今回2023年6月では、「基幹型公立園」「一般型公立園」「民営化(民間移管)」となる予定の園が具体的に出てきたものとなります。
「基幹型公立園」はイメージしにくいですが、このようなイメージがあげられています。
保育園なのにこんなに役割が増えて大丈夫なの…!?と思いますが、「民間移管を進めるごとに捻出された人員が担っていく」ということで、
すぐにフルの機能で始まるわけでなく、民間移管が進む段階的に機能強化していく予定とのこと。(さいたま市 公立保育所のあり方に関する基本方針(素案)【概要版】より)
さいたま市公立保育園の民間移管等各園の具体的計画
さいたま市公立保育園の各園の具体的計画はこちらです。
(2023年6月時点では「案」でしたが、9月には変更なしで確定版となったため、以下の画像も最新版に差し替えています)
以下はこの表がマップ化されたものです。
廃止(閉園)は既報の5園以上は増えず
廃止(閉園)の予定は、2022年9月に既報の5園(南区3園・桜区2園)以上には増えませんでしたね。
南区では2023年4月入園の不承諾数が増え(この南浦和周辺の公立園3園の今後の閉園予定の影響も大きいと思われる)、南浦和駅周辺は今年も継続して認可園整備計画の重点地域となっています。
さいたま市の公立保育園の再編はいつから?今後入園・在園中の保護者に周知中
この公立保育園の再編はいつから?今すぐ行われるものではありません。(統合・廃止のみ先行して行われています)
公立保育所の再編と機能向上は、令和10年度から実施します。その後、一部の公立保育所につきましては、令和10年度以降、毎年度3園程度ずつ民間移管を行う予定です。
令和6年度に公立保育所の0歳児・1歳児クラスの入所をお考えの保護者の皆様へ(さいたま市Webサイト)より
※ 現在のところ、民間移管を行う各園の具体的な時期は未定です。令和10年度に民間移管を行う最初の3園は、令和6年度中に公表する予定です。
令和10年度は2028年度ですね。
民間移管が毎年3園程度、2028年度以降7年かけて2034年度(令和16年度)にすべての民間移管が完了する予定になっています。
来年度2024年4月保育園入園に向けて検討している保護者のために以下のように注意喚起されています。
- 令和6年度に「民間移管等園」の0歳児1歳児クラスに入所する園児は、5歳児クラスになるときに、通園している園が民間移管となる可能性があります
- 在園中に民間移管が行われることを避けたい場合は、「基幹型公立園」又は「一般型公立園」の入所をご検討ください
>>令和6年度に公立保育所の0歳児・1歳児クラスの入所をお考えの保護者の皆様へ(さいたま市Webサイト)
また、公立保育園在園中の保護者に向けても、以下のように園の掲示で周知されています。
- 現在、通われている園児の皆様におかれましては、卒園まで現在の公立保育所として、保育の提供を行ってまいります
今後の保活で民営化予定園を避ける傾向は出てくる?どうやって民間移管する?
子どもの在園時に体制が変わる可能性があるのは心配と感じ、今後の保活では将来的に民営化が予定されている園を避ける傾向も出てくるかもしれません。
入園後に「知らなかった」というトラブルがないよう、さいたま市もこのように注意喚起しています。
在園中に民間移管が行われることを避けたい場合は、「基幹型公立園」又は「一般型公立園」の入所をご検討ください
令和6年度に公立保育所の0歳児・1歳児クラスの入所をお考えの保護者の皆様へ(さいたま市Webサイト)より
どうやって民間移管するのかや、不安が軽減されるような内容も記載されています。
公立保育所の民間移管にあたっては、運営事業者の公募に際し、しっかりとした運営ができる法人の選定を行うとともに、公民あわせた引継ぎ保育等により、丁寧な引継ぎを行うなど、移管前の公立保育所の保育の質を維持した上で実施します。
令和6年度に公立保育所の0歳児・1歳児クラスの入所をお考えの保護者の皆様へ(さいたま市Webサイト)より
「民間移管等園」からの転園を希望する場合は、転園の際の加点の対象となる予定です。
令和6年度に公立保育所の0歳児・1歳児クラスの入所をお考えの保護者の皆様へ(さいたま市Webサイト)より
公立保育所を民間移管する前年度には、1年間程度の引継ぎ保育を実施していくこととします。公立保育所と、引き継いでいく事業者が一緒に保育を行いながら、運営方法から一人ひとりの子どもや家庭の状況まで丁寧に引継ぎを行い、新たな事業者と子どもや保護者との関係性を構築した上で、民間移管を図っていきます
民間移管後も、定期的な訪問や、保護者アンケート等を実施し、その後の事業者の運営について、市として関与していきます
さいたま市公立保育所のあり方に関する基本方針(素案)より
公立保育所が各区3~4園となっても、育成支援児や特別な配慮が必要な子ども等の受入れは民間移管等園に引き継ぐため、受入数はしっかり維持していくことができます。
さいたま市公立保育所のあり方に関する基本方針(素案)より
案の段階でありパブコメ(市民の意見)募集【2023年7月3日~8月4日】
この「基本方針」は2023年6月の時点では素案の段階で、確定ではありません。
2023年10月配布の「令和6年度 保育施設利用のてびき」で確定情報が掲載されるそうです。
2023年7月3日~8月4日、この素案に対してのパブリックコメント(市民の意見)の募集が行われています。9月にこの市民の意見に対する「市の考え方」が公表されます。
ご意見のある方はこちらへ↓↓
>>「さいたま市公立保育所のあり方に関する基本方針(素案)」へのご意見を募集しています(さいたま市Webサイト)
●さいたま市の保活関係記事はこちらにまとめています!
お気づきの点がありましたらコメントいただければ幸いです