さいたま市の駄菓子屋さん巡りをしている筆者と5歳児。
今回は南浦和に2022年8月にオープンした駄菓子屋、「不思議屋駄菓子店」さんに伺いました。
こちら、ただの駄菓子屋ではないんです。
子ども食堂機能があったり夜はカラオケスナックとして運営していたりと、「赤ちゃんからお年寄り・障がいの有無にかかわらず、誰でもふらっと来れるようなみんなの居場所を作りたい」という店主・深海万記さん(ニックネーム・まきんちゃん)の夢を実現したお店で、たくさんの応援者・ボランティアに囲まれています。
今回は、南浦和の駄菓子屋「不思議屋駄菓子店」さんをご紹介します!
不思議屋駄菓子店さんに伺いました
南浦和の駄菓子屋「不思議屋駄菓子店」さんに伺いました。
ん・・・飲み屋さん?
よく見ると不思議屋駄菓子店の掲示が!一見駄菓子屋とは思えない外観ですが、こちらです。
中に入ると駄菓子コーナーが。
こちらのお店、システムが面白いんです。子どもは入り口で100円のガチャを回すことができます。
出てくるのは「笑(わら)コイン」。ふつうは1枚、当たりだと2,3枚入っています。
1枚100円として使えるので損をすることはありません。ガチャが好きな子どもはここからワクワクできますね。
5円単位の切りのいい金額なので、どれを買ったら100円になるか考えながら買い物をする機会にも。(もちろん現金での支払いも可能です)
取材時もすでに常連となった子どもたちやファミリーが何組も訪れていました。
不思議屋駄菓子店は飲食もできる子ども食堂機能も!
ここまでは普通の駄菓子屋さん部分でした。
不思議屋駄菓子店が「子ども食堂に代わる駄菓子屋さん」とうたっているのは・・・
子どもは先ほどの笑コイン1枚(100円)で、お好み焼きやホットドッグ、ポテトなどの軽食を食べることができるからなんです!(取材日時点では「コロナが落ち着き次第開始」とされていました)
日にち限定・数量限定でなく、昭和時代の駄菓子屋さんのように子どもがふらっと寄って食べられる場所を、という深海さんの思いによるものです。
お菓子や軽食は店内で食べることができます。
店内は居抜きのスナック感がありますが、テーブル席の他に奥は座敷状のスペースにDIYされており、おもちゃや絵本もあるので子ども連れでくつろいだり、小学生がおやつを食べながら宿題をすることもできるそうです。
深海さんは以前、自身の子育てや仕事もしつつ、自宅を開放して近所の子どもたちがくつろいだりお好み焼きを食べられる場所にしていました。
その時に関わっていた子どもたちも成人し、今回このお店を立ち上げるにあたってボランティアを買って出てくれるなど今でも深いつながりがあるそうです。
夜はカラオケスナック笑福万来(しょうふくばんらい)
この「子ども食堂に代わる駄菓子屋さん」の活動資金となっているのが、18:00~23:00のカラオケスナック・笑福万来(しょうふくばんらい)での利益。駄菓子屋の一足先の2022年3月末にオープンしていました。
スナックとはいっても健全なお店で、深海さんの家に遊びに来たようなアットホームな雰囲気の中、お客さん同士で和気あいあいとコミュニケーションを取ったり、誰かと話したい・ほっと一息つきたいという老若男女が気軽に立ち寄れって元気になれる居場所を目指しているそうです。
スナックで飲食しながら、子どもたちの支援もできるという驚きのシステムです。
夢を応援する場所としても進化し続けるみんなの居場所
「こういう場所があったら」と思ったこと、やりたいことをどんどん実行していく深海さん。
駄菓子屋営業とスナック営業の間の時間は、夢を応援する場所として場所を貸してイベントを開催したり、趣味の同好会の活動場所としたり。
壁に飾られていた絵は障がいを持つAoiさんが描かれたものだそうです。Aoiさんの作品についての展示のお誘いや依頼などは、Twitter@Amore_Blue_aoi で受け付けてらっしゃるとのことです。
Aoiさんのお母様のブログには、障がいを持つ子を育てる親御さんの思いも。(Aoiさん・お母様、リンクのご許可ありがとうございます)
伺った8月は、保育園帰りの親子が寄りやすいようなテイクアウト用総菜がついたキャンペーンや、夏休みという時期柄、自由研究が終わっていない小学生のためのアイディアの提供も行われていました。
深海さんはエステティシャンから保育士に。お店オープン前の3月までは認定こども園で働いていたそうです。
「赤ちゃんからお年寄り・障がいの有無にかかわらず、誰でもふらっと来れるようなみんなの居場所」を作るために長く計画し、資格をとったり障害者施設で働いたりと、様々な経験を積んできました。
10数年前に活動を始めた当時は市役所に相談に行ってもそういった取り組みを支援するような制度もありませんでしたが、ようやく社会も変わってきたそう。
人とのつながりを大事にしてきた深海さんの周りには応援する人がたくさん。オープンにあたってはボランティアで手伝いたいと30人が申し出たそうです。
始まったばかりのお店は、深海さんの思いでまだまだ進化し続けていきます。最新の状況は後述のSNSで発信されています。
不思議屋駄菓子店のアクセス・営業時間等
不思議屋駄菓子店のアクセス・営業時間等です。
店名 | 不思議屋駄菓子店 |
住所 | さいたま市南区南浦和2丁目33−2 |
電話番号 | 非公開 |
営業時間 | ※ランチ・駄菓子屋営業は小学生の休み期間等によって変動があるためSNSで要チェック 11:30~14:30 ランチ (9月初旬現在運営なし・近日開始予定) 15:00~17:00 駄菓子屋 18:00~23:00 カラオケスナック |
定休日 | 月・火 |
アクセス | 南浦和駅徒歩4分 |
駐車場 | なし |
https://twitter.com/03makinchan | |
https://www.instagram.com/syoufuku_banrai/ | |
LINE | https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=048xkgwy |
電話は出られないことが多いそうなので、やり取りしたいことがある方は、笑福万来公式LINE登録を。
まとめ
今回は、南浦和の駄菓子屋「不思議屋駄菓子店」さんをご紹介しました。
みんなの居場所にしたいという店主・深海さんの思いが詰まったお店。気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
お気づきの点がありましたらコメントいただければ幸いです