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【2021年さいたま市の待機児童】97%減、387人→11人に。全国ワーストの汚名返上、隠れ待機児童対策も今後に期待!

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さいたま市の待機児童が、2020年度比97%減の11人となりました(2021年4月23日公式発表)

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2021年さいたま市、待機児童数全国ワーストの汚名返上

2020年4月、待機児童数387人で全国ワースト1となったさいたま市。
2020年はどこもかしこも保育園増設ラッシュとなり、待機児童減が期待されていましたが、2021年4月、97%減の11人と発表されました。

待機児童数は、毎年4月1日の資料が公開されています(10月1日の資料は2021年度以降公開しないとのこと)
保育所等利用待機児童数について(さいたま市Webサイト)

さいたま市の2017~2021年の施設数、定員数、待機児童数の推移は、以下のようになっています。

子どもの流入・保育希望者の増加に施設増設が間に合わず、2017年に0人だった待機児童が2018年一気に315人に膨れ上がり、そのまま3年間300人オーバーとなっていました。
(2018年に待機児童数に関する国の基準変更もあって増加したと記載している記事もありました→<さいたま市長選 132万人県都の選択>(上)待機児童問題 「保活」の半年、「必死」(東京新聞WEB 2021.5.7)

2020年度に保育施設を多数新設し定員を3,487人増とした結果、保育施設の新規利用申込者過去最多の9,972人(2020年比265人増)にも対応することができ、待機児童大幅減の11人となりました。

しかし、こんな記事もありました。さいたまの待機児童が大幅減 「コロナで利用控え」も影響か(毎日新聞2021.4.24)
記事を見ると、申込者は過去最多9,972人だったが、前年からの増加数は、例年500人だったのに半減の265人増とのこと。申込者過去最多だけど市の想定よりは増えなかったのも、待機児童大幅減の要因の一つということでしょうか。

2017年(平成29年)は待機児童数0でしたが、その前に待機児童がいなかったわけではありません。
保育所等利用待機児童数について(さいたま市Webサイト)でさかのぼれる待機児童数を、表にまとめました(各年4月1日時点)。

2011(年)2012201320142015201620172018201920202021
143(人)1261171289524031539338711

待機児童数大幅減も、隠れ待機児童はいる

令和3年4月1日現在の保育所等利用待機児童数について(さいたま市WebサイトPDF)を見ていきます。

この2021年4月の「待機児童11人」、以下の方はカウントに含まれていません。

  • 転園希望の申込みをされた方の中で、元の施設を継続利用する方
  • 育休中で、復職意思のない方
  • 求職活動を休止されている方(子どもを保育しながら、主に自宅で求職活動されている方を含む)
  • 1施設しか申し込んでいない方
  • 自己都合により内定を辞退された方
  • 自宅の近くに利用可能で空きがある保育施設があるものの利用を希望されない方

以下、気になるポイントです。数字と、上の表の赤字が対応しています。

  1. 2020に比べ転園成功した方が増えたが、希望する園に転園できない方がいる(C:431人)
  2. ナーサリールーム等(認可外園)利用者が激減してるのは、認可園に入れた方(B)が多いからと思われるが、なぜ隠れ待機児童がナーサリールーム等に流れてこなかったかは不明
  3. 2020に比べ、育休中で「復職意思のある方(待機児童に含む)」がかなり減り、「復職意思のない方(待機児童に含まない)」が逆に増えている。
    市の「のびのび安心子育て課」に確認したところ、申し込みの段階で「育休延長することを目的とした申し込みか」確認するそう。確認できた人はこの復職の意思なしに入れられ、復職したかったが結果的に育休延長となってしまった人は、復職の意志ありになるとのこと。
    いろんなケースがあると思うが、この復職の意思なしとされた中には「やっぱり保育園受からないのね、じゃあもう仕事辞めるか」という方もいるのではないか(F:733人)
  4. 「求職活動を休止されている方(子供を保育しながら、主に在宅で求職活動されている方を含む)」もいろんなケースの方がいると思うが、「保育園受からないから仕事も決まらない」という方も多いのでは(G:140人)
  5. 「特定の保育所等のみ申込みされている方等(1施設しか申し込んでいない方、自己都合により内定を辞退された方、自宅の近くに利用可能で空きがある保育施設があるものの利用を希望されない方)」は、よくある「育休延長したいから1施設しか申し込まないでわざと落ちる」もそれなりに含まれていそうだが、「通える範囲に空きがあるとは言われたものの、実際に毎日そこに預けてから通勤することを考えると距離や立地的に辛すぎるから希望しない」もそれなりにいると思われる(H:428人)
    このHのうち、内定辞退は2020年より54人増の88人とのこと。さいたまの待機児童が大幅減 「コロナで利用控え」も影響か(毎日新聞2021.4.24)より

ということで、C・F・G・Hの計1,732人のうち、何人を本当の「隠れ待機児童」というべきかわかりませんが、まだまだ「隠れ待機児童」は多いと言えます。

これは厚生労働省の定義によるカウントなので、さいたま市が待機児童のカウント方法をズルしているわけではありませんが・・・。

また、今回の2021年4月入園で、受かったのは下から2番目の希望の園や第15希望という方もいます。立地にもよりますが、希望する園に入りやすいわけでもありません。

まだまだ待機児童改善の余地があるものの、少なくても以前よりは状況が改善されていることは確かです。

悩ましい「0歳児クラスか」「1歳児クラスか」

こんなに待機児童が減ると悩ましいのが、育休期間が子どもの1歳の誕生日までの職場にお勤めの方などが、

「4月に0歳児クラスに入園するか、年度途中の1歳の誕生日前の入園を目指し、ダメだったら育休延長して次の4月に1歳児クラスへの入園を目指すか」

2020年は、待機児童387人中「0歳児17人、1歳児336人、2歳児34人、3歳児以上は0人」(令和2年4月1日現在の保育所等利用待機児童数について(さいたま市WebサイトPDF))ということで、絶対に職場復帰したいなら0歳児クラス入園がベストでした。

今回の激減した2021年待機児童11人中、全員が1歳児。利用保留児童数(保育園申込者ー保育園入園者-転園希望叶わなかったがどこかの保育施設に入っている人)は、55%が1歳児。

1番入りにくいのが1歳児クラスなのに変わりはありませんが、少なくても以前よりは入れる可能性が高くはなってはいるという現状。

園や地域による入園希望者数や倍率などは公表されていないので、迷いどころです。
口コミ(保活記事参照)もありますが、前年の方の点数や体験談とは状況が違うかもしれません。

希望する園に入れたい、いつ職場に復帰したい、育休いつまでとりたい、いつまで毎日自分の手元で育てたい、優先度は各ご家庭の判断になります。

家庭だけで悩まず、保育コンシェルジュに相談を!

まとめ

ファミリー層に大人気のさいたま市。
市内にはまだ開発されている地域もあり、今後も住みたい街ランキング上位ランクイン、子どもの転入超過率全国1位の座は続きそうです。

しかしこのファミリー層フィーバーもいつかは終わりがやってくるわけで、今後は過酷な保育園生存競争(利用者にとってはサービス向上につながる!?)、地域によっては子供が巣立った後の高齢化の波がやってくるのかもしれません。

ともあれ、待機児童削減よくがんばった、さいたま市!
これから、隠れ待機児童対策もがんばれ、さいたま市!

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お気づきの点がありましたらコメントいただければ幸いです

  1. コロナ禍の大変な時に、埼玉県の少なくない自治体が給食費の減免や、無料にするという施策を行っているそうです。それなのに、さいたま市は給食費を値上げしました。水道料金もほかの自治体に比べて、基本料金がダントツに高い、東京23区よりも高いのです。さいたま市が住みやすいというのは本当なのでしょうか。高いお給料をもらっている人だけが転入してくるとは思えません。他市から転入してきて、がっかりされないかと心配になります。
    埼玉県のほとんどの地域が今年から3年生の35人学級に着手しました。さいたま市はやっていません。私の知り合いには不登校の小学生、中学生が何人かいます。今回の1位だらけのチラシが事実に基づいているのか疑問です。新都心に新しくできたマンションに引っ越してきた子どもたちは大宮南小学校に入ります。教室が足りなく、校庭にプレハブを作るそうです。ただでさえ狭い校庭がさらに狭くなります。知り合いの人が、産休明けで子供二人を保育園に預けるのですが、2か所の保育園に電車2本乗り継いでいかないといけないそうです。満員の電車で子ども二人を連れて2か所の保育園に行き、それから仕事場に行くなんて、かわいそうです。大きなマンションを建てるのなら、保育園や学校も一緒に作るなど条件を出したらいかがでしょうか。とにかく、一方的な情報をうのみにしないで、現実を見てください。さいたま市で暮らすには他市よりもお金がとてもかかります。子育ても大変です。

    • こんにちは、コメントありがとうございます。

      候補者の1人のチラシ画像を掲載したことについて、この市長選のデリケートな時期にフェアではなかったと思うので、項目ごと削除いたしました。
      さいファミ!としては市長選には中立の立場であり、チラシは「ファミリー層に人気」というデータの一つとして掲載したもので、記事内には中立であることと「いいところだけを切り取った情報ですし、もちろん不登校の子だっているので、みんながみんな当てはまるわけでもなく、手放しに妄信はできないですが」というような文言を入れての掲載でしたが、皆さんそれぞれの想いでそれぞれの候補者を応援されているので、配慮に欠けていたと思います。申し訳ございませんでした。

      私自身も記事に記載したように隠れ待機児童や学童等、子育て環境に関する問題意識があり、さいたま市で楽しく子育てしているものの、まだまだ改善してもらいたいことがたくさんあります。
      いただいたコメント内の「さいたま市の負の部分」も、この記事の閲覧者には読んでいただければと、コメントは表示したままにしたいと思います(もし削除希望がありましたら、ご連絡いただければ非表示にいたします)。

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