保活が厳しいと噂のさいたま市。待機児童の状況は?入れないって本当?
最新データや最新の動き、2018年4月に第1希望のさいたま市立保育園0歳児クラスに入園した筆者の体験も交えて、マニュアル①~⑤にまとめてお伝えします。
さいたま市の待機児童・隠れ待機児童最新情報
さいたま市の待機児童・隠れ待機児童の最新情報です。
2022年(令和4年)4月入園の待機児童・隠れ待機児童の結果も公表されたので、この情報からお伝えします。
ざっくりまとめると・・・
- 待機児童は2021年(令和3年)に一気に改善された
- 2022年(令和4年)に待機児童0人になった
- 待機児童改善は、新設園急増だけでなくコロナ禍による利用控えもあるもので、コロナの状況により2023年(令和5年)も0人になるかは分からない
- 隠れ待機児童はいる
以下、詳しく見ていきます。
この青線がさいたま市の待機児童数の5年間の推移です。
2017年(平成29年)に0人だった待機児童は、国の待機児童のカウント基準の変更もあり、2018年(平成30年)に一気に300人超えに。3年間厳しい状況が続き、2020年(令和2年)には待機児童数全国ワースト1となってしまいました。(政令指定都市でそもそも子どもの人数が多いので、「数」はワーストでしたが「率」ではワーストというほどではありませんでした)
しかし表の青線のように施設数・定員数を急増させ、コロナ禍の保育所利用控えもあり、2021年(令和3年)は激減して11人に、そして今回2022年(令和4年)は「待機児童数0」となりました。
そうはいっても隠れ待機児童はいますし、希望上位の園に入れるというわけでもありません。
しかし、少なくても以前よりは状況が改善されていることは確かです。
しかし、この2年間の結果はコロナによる利用控えも大きいと言われており、2023年(令和5年)4月入園も待機児童0になるかはわかりません。
さいたま市保育園関連最新の動き
まだまだ変わっていくさいたま市の保活。最新の動きです。
「送迎保育ステーション」開設!2022年大宮・浦和、2023年武蔵浦和予定
さいたま市では、2022年4月に大宮駅と浦和駅の近くで「送迎保育ステーション」を開設しました。また、2023年4月に武蔵浦和駅も予定されています。
保護者は子どもを幼稚園でなく駅の近くのステーションに送迎、子どもは時間になるとステーションと幼稚園を間をバスで移動します。
親の働き方が変わり、足りない保育園、逆に園児が少なくなる幼稚園。「働きながらでも幼稚園を利用できる環境を整え、選べる子育て環境を創出」をうたい、今後も幼稚園との連携が広がっていくものと思われます。
公立保育園半減化計画
全国で広がっている公立保育園の統合・民営化。
さいたま市でも、61施設ある公立保育園について、ゆくゆくは半分程度に再編する方向という具体的計画が出てきました。
「周知期間を設けて2027年度~2030年度にかけて再編をスタートする」ということで今すぐではないですが、老朽化等、先行して統合または廃止が実施される園も2022年度にあります。
また2022年度、公立保育園9園で0歳児クラスが廃止されています。これも民営に軸を移す一環と思われます。
2023年度中に「(仮称)医療的ケア児支援センター」開設予定
半減化計画とあわせて、2023年度中に「(仮称)医療的ケア児支援センター」の開設予定も報告されました。
相談や入所につなげる支援、医療的ケアを実施する保育所へのノウハウの提供、という機能があります。
「さいたま市保育所等における医療的ケア児の受入れ等に関するガイドライン」も策定され、2021年10月に運用開始されていたところです。
小規模園卒園後の預け先拡充
新設園は2歳児クラスまでの小規模園も多く、3歳児クラスがある園への転園のための再度の保活が不安な方もいるかもしれません。
しかし、小規模園卒園後の預け先が拡充されています。
卒園予定者は、連携施設や送迎保育ステーション、指定する公立保育園・幼稚園・認定こども園に優先申込みができます。
とにかく保育園を増やさないといけない、今後は質の問題も?
とにかく保育園を増やさないといけないという現状で、どんどん新設される保育園。
さいたま市では、保育士の負担軽減と人員不足解消のため、2021年4月から「市長が保育士等と同等の知識及び経験を有すると認める者」を配置できる特例措置を開始。看護師や幼稚園教諭、保育業務を一定時間経験した者が対象で、48施設の計72人が申請を届け出、そのうち幼稚園教諭などの資格も持たない人は57人とのこと。(2021年5月19日埼玉新聞「ゼロへ保育施設急増 問われる質と安心安全」より)
待機児童や隠れ待機児童を抑えつつも、今後は保育園の質も問われるのではと思います。
保活の後に続く学童の待機児童問題
2022年1月のさいたま市議会の来年度予算案の子ども未来局の資料では、学童(放課後児童クラブ)の待機児童について記載がありました。

放課後児童クラブでは、「子ども・子育て支援新制度」施行に伴う受入対象学年の拡大により、平成27年度に待機児童数が大幅に増加しました。その後、民設クラブを計画的に整備したことから、令和3年4月1日現在の待機児童数は224人となり、前年度より145人減少しました。
さいたま市議会子ども未来局令和4年度局運営方針PDFより
しかし、依然として共働き世帯の増加等による全体的な需要の高まりが続いており、余裕教室の活用も含めた積極的な整備を行い、待機児童の解消を図る必要があります。
学童にも待機児童問題があるんですね。
まだ保活をやってるのに学童なんてまだ先・・・と思われるでしょうが、今後「小1の壁」や「小4の壁」もあるんだなあと、筆者も学童はこれからなので覚悟しているところです。
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- 【2022年度(令和4年度)さいたま市保活マニュアル④】情報収集方法まとめ!
- 【2022年度(令和4年度)さいたま市保活マニュアル⑤】保育園検討・見学のチェックリスト
●さいたま市の保活関係記事はこちらにまとめています!
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