埼玉県さいたま市の大宮公園は、1885(明治18)年に開設した歴史のある県営公園です。
大宮公園は武蔵一宮氷川神社に隣接し、小動物園やミニ遊園地、池、サッカー場(NACK5スタジアム)・野球場・双輪場の3つの大きな競技施設がある「第一公園」、梅林や調節池を利用した大きい広場やテニスコート・軟式野球場がある「第二公園」、芝の広場や見沼の湿地帯がある「第三公園」という3つの公園からなっています。
現在、大宮公園では今後100年を見据えた公園整備計画や、大野埼玉県知事の公約であった「大宮スーパー・ボールパーク構想」も検討されています。
今回は、埼玉県さいたま市の大宮公園の再整備計画や、「大宮スーパー・ボールパーク構想」についてお伝えします!
大宮公園の再整備計画の経緯・内容
大宮公園再整備計画の今までの経緯や内容です。
参照:埼玉県Webサイトの公園スタジアム課のページ「大宮公園グランドデザイン」および「大宮公園の再整備に関するマーケット型サウンディング調査を実施しました」
再整備計画の範囲はこちら、大宮公園の第一公園・第二公園・第三公園です。
2017~2018年度、有識者により検討委員会が構成され、大宮公園の歴史的価値や日本的風景を継承するため、次の100年先を見据えた公園整備の基本的な考えを取りまとめた「大宮公園グランドデザイン」が提言されました。
県民にも意見募集し検討を進め、「大宮公園グランドデザイン検討委員会」の最終報告書が出されました。
将来像:みんなでつくり育てる、氷川の杜から広がる“大宮グランドパーク”
以下の画像はすべて、「大宮公園グランドデザイン検討委員会 報告書概要版(PDF)」からの画です。
NACK5スタジアム含む3つの大きな競技施設を移転したり、第三公園から第一公園までの水の流れがつくられたり、2000年に経営上の理由で廃業された池のボートを復活したり、池周辺に明治大正期の趣が感じられる料亭や茶屋を整備したりなど、様々な計画が盛り込まれています。
大宮スーパー・ボールパーク構想の内容
2018年の「大宮公園グランドデザイン」の提言の後、2019年の埼玉県知事選で大野知事が掲げた公約「大宮スーパー・ボールパーク構想」が同年から検討が始まりました。
これは、前述のグランドデザインに基づいた公園再整備の一環として、大宮公園にある3つの競技施設(サッカー場、野球場、双輪場)を活用してより魅力のある公園にしていくものです。
以下は2019年12月に大野埼玉県知事が語った内容の抜粋です。(令和元年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(藤井健志議員)(埼玉県議会Webサイト)より)
- 埼玉県は通過されてしまいがちだが目的地として来てもらえるような県にしたい
- 大宮公園の3つの競技場では、プロ野球の公式戦の開催数を増やしたりサッカーの国際試合も開催できるようなどし、魅力アップを図りたい
- 試合がある日もない日も楽しめる、国内外に誇るオンリーワンの公園にしたい
- 多くの方に大宮で降りて街なかを歩いてもらい、埼玉県の良さを知ってもらいたい
コンセプト:試合がある日もない日も楽しめる公園
その後策定、2022年3月に発表された大宮スーパー・ボールパーク構想の内容の一部です。
以下の画像はすべて、大宮スーパー・ボールパーク構想を策定しました(埼玉県Webサイト)より
3つの競技施設(サッカー場、野球場、双輪場)を建て替えるのか修繕するのかは3つの案が。
大宮公園の整備の3つの方向性。
こんな施設も導入が検討されています。(検討段階です)
今後のスケジュール
スケジュールについて、2022年度以降基本計画の作成に着手、施設を使いながら建て替えや改修を進めるので、全ての完成には10年単位の年数が想定されています。
それ以上はまだ具体的なスケジュールが出ていません。
ボート営業再開、早ければ2023年秋
2022年10月に池の水を抜きはじめ天日干しをし2023年3月から水を入れていた舟遊池、ボート営業再開まで数年と思っていたのですが、なんと早ければ2023年秋!
いよいよ大宮公園再整備計画が実現に向けて動き出した感がありますね。
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まとめ
今回は、埼玉県さいたま市の「大宮公園」の再整備計画や、「大宮スーパー・ボールパーク構想」についてお伝えしました。
長くかかりそうな話ですが、今後も進捗を追っていきたいと思います。
お気づきの点がありましたらコメントいただければ幸いです