さいたま市の保育園の倍率は?園ごと・区ごと・年齢ごとの情報をまとめました。
またこの数字に基づいて、何歳で入園・職場復帰する?年度途中は?
勤務先の規程で1年育休とれるから、1歳になる直前の夏に職場復帰♪と思っていた時期が筆者にもありました…。しかし、日本は年度で動いています。保育園も例外なく、4月入園をメインに動いています。
職場の規程や個人の考え、お住まいの地域や各家庭の状況により対策も異なるので、参考データとしてご覧ください。家族だけで悩まないで保育コンシェルジュに相談を!
園ごとの倍率
各園の倍率はネット上等では公開されていませんが、保育コンシェルジュに聞くと可能な範囲で状況を教えてもらえます。
各園の空き状況も参考の一つになりそうです。(参考:マニュアル④情報収集「保育園の空き状況・定員」)
区ごとの倍率
区ごとの倍率は、2023年2月の一次利用調整結果からわかります。
2023年は全体の4人に1人である25.6%が不承諾と、待機児童0だった2022年(20.3%)に比べて大幅に不承諾数が増えています。
待機児童数全国ワーストだった2020年の不承諾率は31.8%。その後2021年は23.7%、待機児童ゼロとなった2022年は20.3%と減ってきていたのですが、残念ながらまた増えてしまいました。
2021年・2022年の待機児童減について言われていた、「コロナによる利用控え」が2023年はなくなってきているのかもしれません。
以下、区ごとに不承諾率(2023年・2022年)と2022年度比の増加率を追記したものです。
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- 2023年の不承諾%が多いのは、見沼区(31.2%)、岩槻区(29.6%)、西区(27.2%)、浦和区(27.2%)、緑区(26.4%)の順。
- その中で西区、緑区、岩槻区は昨年度比のアップ率が低いということは、保育園が足りてない状態が長めに続いているのか。
- 昨年度比アップ率が大きい見沼区(8.7%↑)、南区(8.1%↑)、桜区(7.3%↑)は、宅地開発・マンション建設などの急激な需要増に保育園増設が追いついてないのか。
- 南区で言うと、市立園3園の閉園が予定されており、3園同時に1歳児クラスが募集停止したり、その園を敬遠したりする動きがあったことも要因の一つと思われる。
こういった保育園が足りないと思われる地域はさいたま市に「重点地域」「準重点地域」と指定され、場所を指定して新設園が募集されるのですが、事業者が手を上げないと新設されないまま、保育園に入れない近隣の家庭が増えていきます。
このように区ごとの数字を出しましたが、駅チカ・駅遠、大規模マンションの近くなど、地域によって入りやすさは変わりますし、新設園や新たな宅地開発・マンション建設、新たな公立園閉園予定などでも変わってくるので、「この区は入りやすい・入りにくい」というものではなく、あくまでも参考程度に。
年齢ごとの倍率
年齢ごとの不承諾率と人数です。こちらも2023年2月の一次利用調整結果より。
以下、年齢(●歳児クラス)ごとに不承諾率(2023年・2022年・2021年)を追記したものです。
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不承諾の人数的には1歳児クラスがダントツですが、不承諾%を見ると2歳児クラスも相当です。
が、これは転園希望者も含まれているデータなのでご参考までに。1歳~5歳の不承諾数(1,910人)の中には400人以上の転園希望者も含まれているはずです。(2022年4月の「待機児童0」の際のデータでは「転園希望の申し込みをしたが元の施設を継続利用する方」として426人が報告されていたので、2023年も同程度であれば)
新規入園希望と転園希望の内訳が気になるところですが、2023年のデータでは公開されていません。
また、育休延長したいとあえて不承諾になっている方もいるので、全員が全員、入りたいのには入れなかったというわけではありません。
より実態に近そうな、その後の「隠れ待機児童」のデータも2023年4月に公開されたので追記します。↓↓
2023年の利用保留児童数(隠れ待機児童)を見ると、1歳児が57.4%、0歳25.1%、2歳11.5%と続きます。
(ただ、「利用保留児童数」1,584人のうち、「育休中のうち復職意思を確認できない」が半分以上の821人いるので、821人全員でないにしても、育休延長のためにあえて落ちた人も0歳児クラス・1歳児クラスには相当数いそうです)

一次利用調整結果では2歳児が厳しいように見えますが、最終的な実態としてやはり例年通り1歳児が一番厳しいようです。
さいたま市の保育園、何歳で入園・職場復帰する?
さいたま市の保育園、何歳で入園・職場復帰するか、悩みどころですよね。
- 一番入りやすい0歳4月に入園するか
- 1歳の誕生日前まで育休の職場であれば、1歳の誕生日前の年度途中入園を目指し、ダメだったら育休延長して1歳4月入園を目指すか
- 最初から1歳4月入園を目指すか
- 育休制度が恵まれている職場であれば、最初から2歳4月入園を目指す…!?
- 指数を上げるために認可外園への年度途中入園&職場復帰を検討するか
前述のように、待機児童数全国ワーストだった2020年から2021年・2022年と減ってきていたものの、2023年はまた一次利用調整での不承諾数が増えてしまっているので、さいたま市の保活、まだまだ簡単ではありません。
自身の指数(点数)や世帯年収(正確には、前年度市民税所得割額(住宅借入金等特別控除等の控除前の税額))、お住まいの地域によって保活難易度は大きく変わり、職場の制度にもよるので、家族だけで悩まないで保育コンシェルジュに相談を!
参考記事:さいたま市保育園の指数(点数)計算やアップの方法は?(さいファミ!)
1歳児・2歳児入園対策:定員数の見方
園ごとの定員数により、1歳児クラス・2歳児クラスへの入りやすさをざっくり見ることができます。
その園の人気や地域の状況、申込者数(1歳・0歳・2歳の順で多い)によって、その枠を争う難易度は変わりますが、まずは見方です。
0歳児 | 1歳児 | 2歳児 |
8 | 8 | 11 |
0歳児 | 1歳児 | 2歳児 |
6 | 10 | 14 |
0歳児 | 1歳児 | 2歳児 |
8 | 18 | 18 |
0歳児 | 1歳児 | 2歳児 |
― | 8 | 12 |
さいたま市の公式ページ↓で現時点の各園の年齢ごとの定員が見られるので参考にしてみてください(園の種類によっては空き状況のみ)。
毎年10月1日にこのページで公開される「利用内定可能見込人数」では、定員でなく「実際に次の4月に入れる見込みの人数」を年齢ごとに確認することができます。
1歳児・2歳児入園対策:加点を狙う
年度途中に認可外園に入園して職場復帰、加点された状態で1歳児クラスや2歳児クラスの4月の認可園転園を狙う、という選択肢も。
また、第2子以降だったら加点があるので第1子よりは有利ですし、ほかに加点がある人はさらに有利です。
参考記事:さいたま市保育園の指数(点数)計算やアップの方法は?(さいファミ!)
1歳児・2歳児入園対策:さいたま市の1歳児対策
さいたま市も1歳児を対象とした対策を打ち出しています。
【令和5年度】定期保育のご案内(利用決定していない1歳児対象の期間限定保育)(さいたま市Webサイト)
さいたま市の保育園に年度途中入園する場合
さいたま市の保育園に年度途中入園したい場合、保育施設利用希望月の前月10日までに申し込み書類を提出することになっています(認可外園は各園とやりとり)。
保育コンシェルジュや各区支援課に相談しつつ、認可園・認可外園の最新の空き状況を確認しながら進めていきます。(参考:マニュアル④「保育園の空き状況」)
通える範囲に年度途中に開園する園があると入園できる可能性が高まります。(参考:マニュアル④「新設園の情報を知りたい」)
空きがない園に入園希望を出すこともできますが、希望する園の希望の年齢クラス、10人くらいの定員の中で転園等がないと年度途中になかなか空きは出るものではなく、さらに他にも希望を出している人がいれば、指数順でその枠を争うことになります。
今その園に何人が年度途中入園の希望を出してるかは、各区役所支援課で教えてもらえるようなので気になる方は確認を。
育休延長しない場合は、認可外園に入って職場復帰、加点して4月の認可園転園を目指す手もあります。
参考記事:さいたま市保育園の指数(点数)計算やアップの方法は?(さいファミ!)
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