保活が厳しいと噂のさいたま市。待機児童の状況は?入れないって本当?
最新データや最新の動き、2018年4月に第1希望のさいたま市立保育園0歳児クラスに入園した筆者の体験(もうちょっと古いですね、子どもも小1になりました)、さいたま市で保活をした方の体験も交えて、マニュアル①~⑤にまとめてお伝えします。
さいたま市の待機児童最新情報
さいたま市の2024年(令和6年)4月入園の待機児童の情報からお伝えします。
ざっくりまとめると・・・
- 待機児童は2021年(令和3年)に一気に改善された
- 2022年(令和4年)から3年連続待機児童0人になった
- 隠れ待機児童はいるし、希望の園に入りやすいというわけではない
- 人口は増えてるのに未就学児は減り続けている、だけど保育園の利用申込者数・申込率はそれ以上に増え続けている
この赤線がさいたま市の待機児童数の推移です。
3年連続待機児童0になったと言っても、隠れ待機児童はいますし、希望上位の園に入りやすいというわけでもありません。
しかし、少なくても以前よりは状況が改善されていることは確かです。
2024年2月の一次利用調整結果
2024年2月の一次利用調整結果の時点では、昨年と不承諾数がほぼ変わらずでした。
さいたま市保育園関連最新の動き
まだまだ変わっていくさいたま市の保活。最新の動きです。
公立保育園半減計画
全国で広がっている公立保育園の統合・民営化。
さいたま市でも、61施設ある公立保育園について、ゆくゆくは半分程度に再編する方向という具体的計画が出されています。
2028年度から再編がスタートする予定ですが、先行して統合・廃止(閉園)が発表されている園も(2023年中の4園の統合と2026年度末の5園の閉園)。
公立園として残る園、民間移行される園の具体的な計画も出てきており、市民の意見募集を経て、「さいたま市公立保育所のあり方に関する基本方針」が策定されました。(2023年9月)
>>「さいたま市公立保育所のあり方に関する基本方針」を策定しました(さいたま市Webサイト)
在園中に民間移管が行われることを避けたい場合は、「基幹型公立園」又は「一般型公立園」の入所を検討するよう、注意喚起されています。
>>令和6年度に公立保育所の0歳児・1歳児クラスの入所をお考えの保護者の皆様へ(さいたま市Webサイト) 今後令和7年度版に更新されるはずです
2026年度末の閉園予定(5園中3園が南区、2024年4月2歳児クラス募集停止)のあおりを受けてか、2024年2月の一次利用調整も引き続き南区の不承諾が増えています。>>詳しくは2024年一次利用調整結果記事で
しかし2025年4月にも南浦和駅周辺の認可園新設予定が出ており、武蔵浦和駅方面にも認定こども園が新設されるので、ある程度はこの不承諾の流れも落ち着くかもしれません。
送迎保育ステーションは増えず、大宮・浦和・武蔵浦和
さいたま市では、2022年4月に大宮駅と浦和駅の近く、2023年4月に武蔵浦和駅の近くで「送迎保育ステーション」を開設しました。
保護者は子どもを幼稚園でなく駅の近くのステーションに送迎、子どもは時間になるとステーションと幼稚園を間をバスで移動します。
親の働き方が変わり、足りない保育園、逆に園児が少なくなる幼稚園。「働きながらでも幼稚園を利用できる環境を整え、選べる子育て環境を創出」をうたい、今後も幼稚園との連携が広がっていくものと思われます。
しかし、その後の他の駅での新規開設は続いていません。
>>さいたま市送迎保育ステーション(さいたま市Webサイト)
公立保育園で2024年度内順次「紙おむつ等定額制サービス」導入
保育園関係でよく話題になる「紙おむつ」問題。
さいたま市の公立保育園は、2020年秋から「おむつの持ち帰り」はなくなりましたが、さらに2024年度中に順次「紙おむつ等定額制サービス」の導入も発表されました。
保護者の利便性の向上・保育士の業務負担の軽減を目的としたものです。
>>さいたま市公立保育所で「紙おむつ等定額制サービス」を本格導入します(さいたま市Webサイト)
落選狙いの育休延長の場合、育児休業給付金給付が厳格化される見通し【2025年4月~】
あえて保育園に落ちて育休延長することを考えている方もいるかと思います。
さいたま市にもそういった仕組みがあります。
>>さいたま市保育園の不承諾通知のもらい方は?落ちたい・育休延長したい場合
しかし、厳しいニュースが2024年3月14日に発信されています。
>>保育所申請、落選狙いに歯止め 申告書の審査厳しく(日本経済新聞)
落選を狙って育休延長となった場合、その延長分については育休給付がもらえない(審査を厳格化)という内容で、2025年4月からの運用が検討されています。
ご家庭によって、それなら復帰しないといけないという方も、それでも延長したいという方もいるかと思います。
この制度の詳細や最新情報、さいたま市の制度での適用はどうなるか等、ご自身で確認して検討されてください。
とにかく保育園を増やさないといけない、今後は質の問題も?
とにかく保育園を増やさないといけないと、どんどん新設される保育園。
さいたま市では、保育士の負担軽減と人員不足解消のため、2021年4月から「市長が保育士等と同等の知識及び経験を有すると認める者」を配置できる特例措置を開始。看護師や幼稚園教諭、保育業務を一定時間経験した者が対象で、48施設の計72人が申請を届け出、そのうち幼稚園教諭などの資格も持たない人は57人とのこと。(2021年5月19日埼玉新聞「ゼロへ保育施設急増 問われる質と安心安全」より)
待機児童や隠れ待機児童を抑えつつも、今後は保育園の質も問われるのではと思います。
さいたま市では、一般社団法人さいたま市私立保育園協会の協力を得て、2022年4月に「さいたま市保育の質のガイドライン」を作成しています。
保活の後に続くさいたま市の学童問題
まだ保活をやってるのに学童なんてまだ先、と思われるでしょうが、さいたま市の学童体制ちょっと厳しいんですよね…。
こちらもこの保活マニュアルのように基本情報をまとめ4つの記事にしているので、よろしければ①からご覧ください。
さいたま市の学童体制にもようやく動きがあります。が、すぐに市全体が変わるものではありません。
みなさんのお子さんが小学校に上がるころには改善されていますように。
さいたま市の保活関係記事はこちらにまとめています!
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